リボ払いにも過払い金はある? 返還請求のデメリットも合わせて弁護士が解説 

リボ払いにも過払い金はある? 返還請求のデメリットも合わせて弁護士が解説 

「過払い金」と聞くと、消費者金融からの借金を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、クレジットカードのリボ払いでも、利用していた時期や条件によっては過払い金が発生している可能性があります。
特に、2010年(平成22年)6月より前からリボ払いのキャッシングを利用していた方は、払いすぎた利息を取り戻せるかもしれません。

一方で、過払い金の返還請求には注意すべきデメリットも存在します。
よく理解しないまま請求してしまうと、思わぬ不利益を被るおそれもあるのです。

本コラムでは、リボ払いで過払い金が発生する仕組みや返還されないケース、請求する際のデメリット、そして弁護士に依頼するメリットについて、群馬県高崎市の弁護士法人山本総合法律事務所が解説します。

リボ払いでも過払い金は発生する

電卓と壱萬円札

結論からいえば、リボ払いでも過払い金が発生することはあります。
ただし、すべてのリボ払いが対象になるわけではありません。まずは基本的な仕組みから確認しましょう。

リボ払いとは

リボ払い(リボルビング払い)とは、利用金額や件数にかかわらず、毎月の支払額を一定に抑えられる支払い方法です。
毎月決まった金額を支払う「定額方式」と、利用残高に応じて支払額が変動する「残高スライド方式」があります。

月々の負担を抑えられる反面、支払期間が長期化しやすく、その間ずっと手数料(利息)が発生し続けるため、気づかないうちに総支払額が膨らみやすいという特徴があります。

過払い金とは

過払い金とは、利息制限法で定められた上限金利を超えて支払った利息のことです。
利息制限法では、元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%が上限と定められています。

かつては、この上限を超えても刑事罰の対象とならない、いわゆる「グレーゾーン金利」での貸付けが広く行われていました。
しかし、最高裁判所の判例によってこうした超過利息の返還が認められるようになり、2010年6月に改正貸金業法が完全施行されて以降は、グレーゾーン金利での貸付け自体がなくなりました。
つまり、それ以前に高い金利で取引をしていた方には、過払い金が残っている可能性があるのです。

【参考】過払い金請求にかかる費用はいくら?自分で行う際の注意点や弁護士に依頼するメリットも解説

リボ払いで過払い金が発生する条件

ここで重要なのが、リボ払いのうち「キャッシング」と「ショッピング」の区別です。

過払い金が発生し得るのは、キャッシング(現金の借り入れ)のリボ払いです。
キャッシングは金銭の貸付けにあたるため利息制限法が適用され、2010年6月より前にグレーゾーン金利で利用していた場合、過払い金が発生している可能性があります。

一方、ショッピングのリボ払いにかかる手数料は、法律上「借金の利息」ではなく立替払いの手数料と扱われるため、原則として過払い金は発生しません。
ご自身の利用がどちらに当たるのか分からない場合も、弁護士が取引履歴を取り寄せて調査できますのでご安心ください。

【参考】過払い金請求でブラックリストに登録されるの?登録されるケースや注意点を弁護士が解説

過払い金が返還されないケースの例

通帳、砂時計、カレンダー

過払い金が発生していても、次のようなケースでは返還を受けられない可能性があります。

消滅時効が完成している

過払い金の返還請求権には時効があります。
原則として、最後に取引をした日(完済日など)から10年が経過すると時効により消滅します(2020年4月以降に完済した取引については、権利を行使できると知ったときから5年という時効期間も適用されます)。

なお、完済と借り入れを繰り返していた場合、一連の取引と評価できるかどうかで時効の起算点が変わることがあり、この判断には専門的な検討が必要です。
「もう時効かもしれない」と自己判断で諦める前に、まずはご相談ください。

カード会社が倒産している

請求先のカード会社や貸金業者がすでに倒産している場合、過払い金の回収は困難です。
ただし、他社に吸収合併されている場合には、その承継会社に請求できる可能性があります。

【参考】あなたは対象?過払い金返還請求の条件を詳しく解説

リボ払いについて過払い金請求をするデメリット

考え事をしている男性

過払い金請求にはメリットだけでなく、次のようなデメリットもあります。

クレジットカードが解約になる

過払い金請求をすると、そのカード会社のクレジットカードは強制解約となるのが一般的です。
公共料金の支払いなどに使っているカードであれば、事前に別のカードへ切り替えておく必要があります。

借金が残ると信用情報に事故情報が登録される可能性がある

リボ払いなどの残債がある状態で過払い金請求をした場合、過払い金は残債に充当されます。
過払い金で残債を完済できれば問題ありませんが、それでも借金が残ってしまうと「任意整理」をしたものとして扱われ、信用情報機関に事故情報(いわゆるブラックリスト)が登録されるおそれがあります。
事故情報が登録されると、一定期間は新たな借り入れやクレジットカードの作成が難しくなります。

このように、過払い金請求は「請求する前の見極め」が非常に重要です。

【参考】リボ払いでも過払い金の請求は可能?

リボ払いの過払い金請求を弁護士に依頼するメリット

弁護士に相談している男性

正確な引き直し計算で適正額を回収できる

過払い金の金額は、取引履歴をもとに利息制限法の上限金利で計算し直す「引き直し計算」によって算出します。
弁護士に依頼すれば、取引履歴の取り寄せから計算、カード会社との交渉や訴訟まで一括して任せることができ、適正な金額の回収が期待できます。
カード会社が提示する和解額は本来の過払い金より低いことも少なくないため、専門家が交渉する意義は大きいといえます。

時効の完成を防げる

時効が迫っている場合でも、弁護士が速やかに請求や訴訟提起を行うことで、時効の完成を阻止できる可能性があります。
時間との勝負になるケースもあるため、早めのご相談が大切です。

請求すべきかどうかを適切に判断できる

前述のとおり、残債の状況によっては過払い金請求がかえって不利益になる場合もあります。
弁護士にご相談いただければ、過払い金の有無や金額の見込み、信用情報への影響まで踏まえて、請求すべきかどうかを事前に見極めることができます。
仮に過払い金がない、または借金が残る場合でも、任意整理・個人再生・自己破産といった他の債務整理手続きを含めた最適な解決方法をご提案します。

【参考】過払い金請求のからくりとは?弁護士に相談するメリットも合わせて解説

お気軽に弁護士にご相談を

弁護士一同

リボ払いでも、2010年6月より前にキャッシングを利用していた方であれば、過払い金が発生している可能性があります。
ただし、過払い金請求には時効があるほか、クレジットカードの解約や信用情報への影響といった注意点もあり、請求前の慎重な検討が欠かせません。

弁護士法人山本総合法律事務所は、群馬県高崎市及び前橋市を拠点に、過払い金請求をはじめとする借金問題のご相談を数多くお受けしてきました。
過払い金があるかどうか分からないという段階でも構いません。
取引履歴の調査から請求の見通し、デメリットの有無まで丁寧にご説明いたしますので、リボ払いや借金の返済でお悩みの方は、どうぞお気軽に当事務所までご相談ください。

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